[魔物を殺す為に、血肉を喰らわせる聖女に僅か瞳を揺らしつつ、アデル。と顔を上げて神子を呼んだ。>>24] ユーリエの手当てをしてやってくれ。 教会に居たなら、それくらい出来るだろう。[己は剣を逆手に持ち直し、泥に塗れてもがく蝙蝠を断つ。やがては絶命すると理解しながらも、キィキィと屠殺を恐れる家畜似た鳴声は気分の良いものではなかった。] 血に中るのは、聖女ではなく、 魔物の方だとは随分と洒落が効いてるものだ…。