― ケノワ砦 ―
[ため息ついたナネッテを見て、また笑み浮かべる。
ひとまず生きて、看護を受けているノーラの姿を直接確認したことで、険のいくらかは取れていた。]
ほんとだ。二度目だ。
またよろしく。
[悪びれず言ったあと、手伝えとの言葉には肩を竦める。]
ルーリーの男が働くと嵐が来るからさ。
[かつて共に戦った時>>3:19と同じ言葉を吐くあたり、あまり働く気はなさそうだ。
ちなみにあの時は、ナネッテらから敵本陣への道を一直線に駆けていったあとの開いた道を駆け戻りつつ、からかって引っ張ってきた敵の騎兵を「はい、おみやげ」と歩兵隊に押し付けていったのだった。]