あぁ。貴方が何を思っているのか、どうしたいのか。あの街の私達には、知りようが無い。有事の際に貴方から通達はあっても、私達が気付いたことを伝える術も無い。…私は。貴方が、私達と意思の疎通を取れる存在であって欲しい。[>>23『長』へ向ける願いは、彼にとって思いもよらぬものだったらしい。きょとんとした顔から、何かを耐えるような顔で歯切れの悪い答えを返されて。気まずい思いをしながら、それでも願った理由だけは伝えておきたかった]