……きみが……いや、きみたち一族が、魔界からの過干渉を咎として背負っている事は知っている。
あの時、大きく乱れた均を保つべく、その裁定を下したのは、他ならぬぼくだからね。
[それは、『中枢』として、『世界』の傷を癒すための最善手を模索した結果だったけれど。
それが背負わせたものに、思う所はずっとあって]
……その事で、ぼくが恨まれるのはまあ……已む無しではあるけれど、ね。
ただ……ひとつだけ、聞いてもいいかな?
何故、ぼくや、当時の『柱』が、きみたちを完全に排除しなかったのか。
その理由を……考えてみた事は、あるかどうか。
そして、あるならば、どう思っているのかを。
[ゆる、と首を傾いで問う。
その仕種に応じて、金と緑の光がふわり、揺れた。*]