― 舞踏場近辺・ビル屋上 ―
[呼び捨てにする様子>>31に、少年の氷の瞳に不機嫌そうな色が掠める。
銀の娘も物言いたげないろを浮かべるものの、どちらも言葉にすることはせず]
「……ああ。
まったく持って、あれの好みはわからん。
キミといい、孤狼といい。
騒々しいばかりのものばかり、愛でたがるんだからねぇ。
……まあ、孤狼は、今は別格だが」
[吐き捨てるように呟いた後、『熾天使』は緩く首を傾いで]
「……それで?」
[虚を突かれた様子など、気に留める風もなく。
短く曖昧な問いを、一つ、投げた。*]