エディ…。[零れた声は、掠れていた。ゆっくりと彼に近づいて、傍に膝をつく。顔にかかった前髪を払って、強く目を瞑った。][エディだ。間違いなくエディだ。別れる寸前までは笑っていた。ふざけてお兄ちゃんって呼んだ。――あの、エディの顔だ。][あの無駄な数秒がなければ、エディは助かっていたのだろうか。あの時間がなければ、エディを助けに入れただろうか。]