[リヒャルトの申し出もあり、クララもこの店に腰を落ち着けることにした様だ。私の誘いにも乗ってくれた彼女から、礼と共に返された帽子に手を伸ばして]そんなこと気にしないで。むしろ私の被っていたもので申し訳なかったね。クララに似合う可愛いのを持っていたら良かったんだけど。[元々新品でもないのだし、洗ったりなんて気遣わなくて良い、と。冗談半分に苦笑しながら帽子を受けとった*]