[ぐい、とナックルの端を引き絞り、両手に強く力を込めなおした] 僕は大地の勇者だ。 フラクシヌスを脅かす害意から、魔物から。 大地を、人を守る為の、誰より前で誰より強い盾であろうと この血を誇りに努力してきた。 その盾に失敗は決して赦されない。 わざわざ危険な戦いに挑む、そんな馬鹿を死なせる事も決して。 だから……。[決した眦は容赦する気配などは感じられず、全力の戦意を覗かせて] それでも、どうしても、おまえがその考えを変えないのなら。 僕はトオルを全力で打ち倒す。