[それから、自分が連れ帰ってきた手掛かりをクリフに見せて。>>22温かな毛並を撫でる彼からの礼を聞けば、いえ、と頭を振った後]この子の中に在るんは残滓ですから、木気が強ぅ感じられますけども。仙花自体に宿っているんは、木行だけではないと思います。[相剋の気を持つ彼に返したのは、自身の推測]うちは地上に在った時には、九十九は超えても二百には足りぬ程度しか経っていない冬花でした。たったこれでも、木の力だけでは生き抜いていけへんのです。