…そして、二つ目のお守りは小さな小さな、華奢な作りの一振のナイフであった一回使えば壊れてしまうであろうそのナイフは、殺傷能力が低い事は一目瞭然であったしかしそれには、人を死に至らしめる劇薬が込められている人の全ての感覚を遮断し (どんなに拷問されても)一刻の内には (他の手立てを講じる間もなく)永遠の眠りにつく劇薬が。 (全ての真実を闇に葬る“お守り”だ)いつでも死ねるよう何が起こっても良いようにそのナイフは手放す事は無かった ]