[そして、思い出したように、あ、と声を上げ、それから口の端を歪めて笑った。]
そうそう、第二王子と一緒にいた男。
民兵に偽装したライナーの兵を、確認もせず射殺した。
邪魔になるなら、例え民衆の可能性があっても躊躇せず始末するようだ。
……捕らえた人間、使い道があるかもしれないね?
[言わんとしていることは伝わるか。情報は伝えるが、作戦指揮はクレステッドの領分。
どう采配するかは、その実力を認めているが故に任せるつもりでいた。]
俺は第二王子の処に向かう。
弓兵部隊はそのまま預かっていてほしい。
竜の目撃情報は今のところない……好機、と見ていいか…
[そう言うと、一つ息を吐いた。**]