人狼物語−薔薇の下国

184 吸血鬼の共存試験


神学生 ファミル

 ………あ。

[だが、一人の初老の男と目があったことで目を見開いた。
ロルト卿―――己の実父だ。
相手は、息子に良く似ているが、ご婦人のようだし、と戸惑っているようだった。
顔を背けるが、何を思ったか相手は近づいてきた。]

『……失礼しました。彼女が最近失踪した知人に似ていたもので、つい』

[連れの女性を不躾に見たことを、クレステッドに謝罪するためだったようだ。
知人、という言葉に心に暗澹たるものを膨らませながら、黙って顔を背けていた。*]

(34) 2014/05/09(Fri) 10:03:18

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