……さて、医師殿がお待ちだろうから、本を届けてしまわないとな。[言いつつ、ちら、と鞄を見やって] あまり待たせるのも、悪い。 何より、重い。[適当に詰め込んだとはいえ、鞄の厚みは相当なもの。それを、冗談めかした物言いで告げた後] と、いうわけで、私はそろそろ行くよ。 君も、無理なくな?[落ち着いたようだから大丈夫だろう、と思いつつ。最後に向けるのは、案ずる響きを帯びた声。**]