――アンタ、その石……![自分が持つものと同じ漆黒が、彼女の天命石と並ぶように揺れていた。 こちらの左耳にはあの時と変わらず黒曜石があり、その意味は言わずとも伝わるか。 まるで肯定するかのように、キン、と左耳で済んだ音が鳴る] これは、話すことが増えてしまったね……。[娘はあの時の恩を忘れていないし、彼女の腕の確かさも知っていた。 これからの戦いと試練とやらが、どのようなものになるかはわからないが、彼女がパートナーならば心強いと感じていた**]