……ええ。 エトヴァルト・ヘルグリューン、です。[きゅー、と鳴く肩の毛玉を宥めるように撫でつつ、名を告げる。直接言葉を交わす事は、これまではなかったが、彼の──クレステッドの名を耳にする機会は幾度もあった。その立場やあり方も、聞き及んでいる] おかげさまで、寝首かかれる心配はしなくてもよくなってきてますよ。[慣れたか、という問いに返すのは、やや素っ気ない言葉と。魔軍の中核と言ってもいい相手が、自分に何の用なのか、との疑問を宿した視線だった。*]