>>32
ありがとうございます。ちょっとおかしなことを言うようで申し訳ありませんが……
[ほっ、と安堵の息をついてみせる。とりあえず相手が話を聞いてくれる体勢は整った。
機械ごしに誰かを操るのは不確定な要素が多くてやりづらいのだが無理やり鍵をこじ開けるよりはマシだ。インターホンを通して、能力を行使する]
『今から少しだけ、私の言うことを聞いていただきたいのです』
[そう宣言した瞬間。フレデリカの体が勝手に動き出そうとするだろう。玄関の方に歩き、鍵を開けるように。
ゾフィヤの能力では遠くにいる何処かの誰か、のような何の情報もない人間を操る事は出来ないが……家の中、それもほぼ一階にいるであろうとわかる相手で直接話も出来ているとなれば行使の範囲内に収める事は可能だった。
――ただし。完全には位置が把握できず、また機械ごしである以上強制力は落ちる。
本当にただの人間ならなぜ自分の体が動いているかもわからず戸惑うだけの状態を好きに出来るが、それについて心当たりがあったり、非常に強い精神力を持っていれば抗う事は可能だろう]