人狼物語−薔薇の下国

176 ねぼすけ狼とうさぎさんの黒い森


洞穴暮らしの マレンマ

[兎が二羽増える前、朝日は未だ眠りから覚めぬ頃合いに
ローゼンハイムの小屋を出た。
朝露というにはたっぷりの水を湛えた葉たちを愛でる。
洞穴は遠いから、野菜たちの様子を見ることは諦めた。

久々に見た顔を、幾つか数えた。
寝台に誰彼かまわず引き込む癖があるローに
まんまと捕まったルートヴィヒ。
青兎のように、逆に組み敷く、くらいの反撃があの白兎に出来るだろうか]

 無理、だろうね
 あの白兎じゃあ

[雫に耐えきれなくなった葉が、うなずくようにその頭を垂れた]

(34) 2014/04/14(Mon) 13:02:58

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