……ふむ。
[何かに納得をした様子で呟きを漏らせば
不穏な気配の放出は消え、アサルトライフルの銃口がアリの前衛に向けば、的確な単発射撃で蟻の頭部を吹き飛ばしてゆく。
ジンロボが持つ銃器は黒蟻からして見れば桁違いの威力を持っており、生身の体に重機関銃弾を受けるに等しく、柘榴が弾けるかの如く頭部を喪失した蟻の山が連なってゆく。]
……キリがないな。
弾倉を交換する!
[それでも味方の数が不足しており、蟻の行隊列は止まらない。
空弾倉と空薬莢が周囲へと積み重なる。
取り付いたまま攻めあぐねているギアを乗せたまま、機甲級が地雷原に突っ込み、派手に爆散するのが視界に入る。
呉基地からも見える程の噴煙が立ち上った。]