[名前を尋ねられたならば、やや深く一礼して口を開く。>>27]
これは失礼しました。
ですが、そうですね、
貴殿も軍部の方、ですから。
“
はい、それ以上は望みませんとも。
[件の画家を目の前にして、こういう事をするのは何故だか異様にむず痒いが、それでも普段やっているというのは大きい。
気分とは裏腹、笑顔でつらつらと言葉を並べて自己紹介すれば、再度頭を下げた。]
チェンバレン様はもしや。
街の自主巡回までなさっているのですか。
[若くして士官候補にまで上がっただけでも注目の的であるが、俺としては純粋に疑問でもあったのだ。]