そうだったのか。ごめん。
[否定するカタリナへ即座に謝罪する。それは即ち自分が勘違いをしていたことと、彼女の確信を暗に肯定したことでもあった。
カタリナから直接言われるまできっと気付けないだろうが。
”人狼もショックなことがあったから、食事が喉を通らなかった>>3:132”は正しい。
パメラが死に、オットーから殺してくれと頼まれ、シモンが一切の疑惑を引き受けて命を落とした夜。男はただ人の命を奪うことしかできなかった。
ああ、やはりカタリナは一人前の大人だ。
こうして自分が見せた表情のちょっとした違和感から。ヤコブの死を前にした、ジムゾンと男の態度の違いから真実に辿り着いている。
男はまだそのことを知らない。だが改めて突きつけられたら逃げずに受けるし、彼女が黙っていても自分からは言及しない。
真実なんて男にとっては何の役にも立たない。自分が本当だと思えたことだけが、必要だと選んだものだけが重要なのだ。*]