[今度はシモンの左足に狙いを定めた。目の前の友人が上手く動けない記憶が残っているからだろうか。弱点にまっすぐ食らいつこうと突進する。と同時に彼が咄嗟に落ちていた銃を掴み、引き金を引こうとするのが見えた>>32。](…残念だな。そいつはハズレだ。弾は入ってねェよ)[獣は、その銃にまだ一発弾が入っているということは知らない。だから油断したのだ。恐れもせずにシモンに飛びかかり――]ぱぁん!!![派手な音を立てて弾丸が炸裂する]