[ 僕はNルームには同行せず、待ち合わせた場所── 自室か副艦長室だったかに、一足先に向かうことにした。 ガートルードにディークと二人で居る時間を与えたかったのと、 またしても血の密度が濃くなったあの地を前にして 既に罅割れ続けた心が、日増しに強くなる血の衝動に 耐えられる気が、しなかったから。]