人狼物語−薔薇の下国

483 翠龍幻霧 ─天霊遺跡封印行─


公子 セルウィン

[ 一角獣の癒しの力を受けたとはいえ、すぐに傷が跡形もなくなるわけでもなく、ローランドがやってくれば傷の治療は適切に為されただろう。もしも動けなくなった方の原因を問われれば ]

この剣は、精霊力やマナの代わりに俺の気を吸って力を放つものなのでな。使いすぎるとこうなる。

[ 事も無げにそう告げる。
その力を得るためには剣との同調とでもいうべきものが必要で、結果、剣を手にして以降、肉体の時間が止まっている、というのは、治療には関係なかろうと口にしなかったが ]

何、そちらは休めば回復する。この角のおかげで戻るのも早そうだしな。
ユーリエにも使ってくれ。

[ 大丈夫だという証拠に、自力で起き上がり、治療を済ませたローランドに一角獣の角を手渡した ]

トール、お前もだぞ。

[ そして既に治療そのものは終えているトールも、角による回復促進の恩恵は受けられる筈、と、傍に控える男にも、そう念を押しておいた ]

(33) 2017/08/11(Fri) 13:14:36

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