――『幸運は必ず来る』だなんて、真っ赤な嘘。これを今持っていたのは貴女なのに、こんなこと………[金糸雀との距離は、そう遠くはなかったか。側へ寄り、花を退けてやれば花弁が散った。何枚散っただろう。意味もなく、数えてみれば5(6x1)《>>1:#1》枚だったか。そのどれもに血の痕が付き、何があったのかを朧気に語る]