え、大丈夫? 転ばない?[重い方すなわち、資料のたっぷり入った木箱をひょいと持ち上げるヨアヒムを心配するのは無理からぬ話]小さいけれどソリくらいあるよ……![とは言ったものの結局ソリの出番はないまま宿屋まで戻ってくることになる。結局、ヨアヒムは一度も転ぶことなく、宿屋へ辿り着いた。クララのしたことはといえば、若い女性陣(リーザ、カタリナ、クララ)向けの本の入った軽い木箱を持ったことと、横で聞こえたわりと可愛らしいくしゃみに、行きと同様心配そうな目を向けたことくらいだった]