[師がこちらへ名乗りを促した>>24、その裏の気遣いには気付かぬままだったが、結果的にはその後に続く形で名乗ることとなった。
彼がリュゲナーの家名を拾うのを横目に見つつ]
師匠……。
[こちらより半歩前に立った師が、試練の開始を宣するように言う>>25。
恨み合うものではない、しかし機会を奪い合う関係]
――私も、自らに課された責務によって。
しかし何より私自身の思いにより、ここで引くことは出来ません。
[巫女としての固執からは離れても、まだ試練に挑む意志はあると、自らに確かめるようにして言う。
そして師の背後から油断なく相手を見据えつつ、細身の杖を構えた*]