いないのか……それなら仕方ねえな、やるか。
んー、かっぱらったあと寝る場所そのまま借りようかとも…
だったんだけが。
そっか、見つかったらまずいのか――…
俺口が軽いから、常習犯様の御教唆があったこと、
見つかったら、まず第一声で吐くしな。
あー、済まん。ちょっと眠くて頭回ってねえ……
[二日酔いの寝覚めから、これまで一睡も出来ていない。
軽く頭を振って、多少なりとも眠気を追い出し。]
つうか、何をそんなにいつも、かっぱらうものが。
ああ、二日酔い?
[自分の基準でつい口が滑ってから、ふと、
もしそうではないならば聞かない方が良かったかと、咄嗟に過ったので、言葉は継がずに、素知らぬ顔を装いつつ。]