……先が読めねぇから、物資は温存してぇんだけどな……。
ま、さっきの森ん中、結構使えそうなの自生してたし……いざとなったら、現地調達でなんとかすっか。
[最終的にはこちらが根負けして、手当てをしてからの移動となった。
……そこに至るまでのやり取りに、少なからず感じるものはあったけれど、形を成さぬそれは掴み取る事もできなくて。
手当てが終わった後、移動を開始する。
とはいえ、目印になりそうなものもあまりない平原。
時折耳を澄まし周囲を見回しつつの移動は、やがて、捉えた水音――せせらぎのそれに惹かれるように、そちらへと向かう事となる。**]