― シュタイフェ・ブリーゼ 甲板 ―
……いよっ、と!
[距離図り、繰り出した爪が狙うのは殻の継ぎ目。
上手く先が引っかかれば、そこを基点に剥けるだろう、という読みからの攻撃だったが、それよりは海老が身を捩る方が早かった。
爪越しに返るのは、がきん、という手応えのみ]
……にゃろっ……!
加熱かけて、直接焼き海老にしてやるかっ……!
[狼焔に炎の加護を与える真紅の精霊石、それに力を込める事で、刃自体に熱や炎を纏わせることもできるから。
いざとなったら直接料理してやろう、と、よくわからない決意を固めていた。**]