― 黒い森 ―
[一つ返事・・・というわけではなかったが、同行してくれると行ったタクマ>>25と一緒に森へ踏み入る。
茂みの中、鬱蒼とした木立のあいだ、昼間だというのに薄暗い森の中を二人で手分けして尋ね人を捜す。]
ねえ・・・。
タクマさんは本当にいると思う・・・?
「オオカミ」さん。
僕は今まで見たこと無いんだ、そんな人。
オオカミさんはどんな姿をしているんだろう。
・・・今日は家中鍵を掛けた方がいいのかもね。
[自身に芽生えた僅かな不安を打ち消そうと、またそんな気持ちを共有しようと・・・はタクマに話題を振り続けた。]