[頭上へと迫る大剣>>24。受けた細身の剣は家に伝わる由緒ある剣だがその衝撃には耐えきれない。受けた個所に亀裂が入り、パリンと音を立てて砕ける。その響きと同時に攻撃避けんと上体を引くがそれでも勢いは止まらぬ大剣が銀糸一房とその頬を掠め鎧つけぬその衣装を断ち、胸に浅い傷を残す。] ぐ、っ。[奔る冷たい熱に苦痛の声が零れる。]