[「悪くはない」とは口ではそう言ってはいるが、オットーはアルビンの元来素直ではない性格を知っている筈だ。何時だってオットーの作ったものを文句を言いながら楽しみにしている事も。とは言え、あんまりな横柄な態度にオットーはどう思っただろう。無表情な顔でシフォンケーキを口に運ぶアルビン。なのに、不思議と何処か嬉し気に見えただろうか。]