――朝――[ヤコブが鍵を取った筈の角部屋は鍵が開きっぱなしで、着替えと、果物の瓶詰めが3(3x1)つ、寝台の上に放り出されている][当人はというと――厨房に持ち込んだ椅子の上で、居眠りをしていた。傍には凍えた人にと淹れたポット。火の消えた竈には、持ち込んだ芋と宿の塩漬け肉を刻んで入れた、簡素なスープの鍋が乗っかっている。 ――抱えていた鍵付きの日記帳が、ことんと床へ落ちた]**