はい!こちらこそ。それ、美味しかったら贔屓にしてやって下さい。[彼の笑顔を受け止めて、女は白い歯を見せて笑う。肩に入った力は少しばかり抜けて、顔に浮かんだ笑顔は出会ったばかりの頃に近いもの。そうして彼の姿を見送ってから、宿舎へと足を向ける。その足取りは、心持ち弾んでいた。*]