人狼物語−薔薇の下国

201 異端なるモノの舞踏場


銀月の奏者 ソマリ

……何かを探しているのかな?
人探しであれば、見当違いだよ……ここには、『ヒト』はいない。

[澱みなく綴られる言葉は、何を思わせたか。
返される言葉を聞きながら、ゆっくり、一歩ずつ距離を詰める。
そうして近づくにつれ、何かしら、近しいものを感じ取った気がした。

──他者の都合に塗り固められて動けずにいた、『シルヴィオ』と呼ばれたものの記憶の残滓が何かしら響きでもしたのか。

理由はどうあれ、猫を名乗る奏者は、そう、と差しのべた手を対する少年の頬へと触れて]

(33) 2014/06/01(Sun) 15:59:36

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