[避難部屋でシモンと挨拶を交わす。>>27
くいっと酒を傾けるジェスチャーをする彼を見て]
はは、悪くねぇな。精々良いのを用意しとけや。
[勤務時間中は駄目でも、プライベートなら歓迎だとばかりにニヤリと微笑みを浮かべる。
今でも休みの日にたまに彼の家を訪ねては、酒を飲み交わしたりもしているのだ。
――ふいに広場でディーターとかわした会話が過ぎる。
10代の頃に二人は村を出て、帰ってきた頃にはシモンとディーターは疎遠になってしまった。
3人で飲んだことはあっただろうか。あったとしても、随分と昔のことだった。*]