ったく。ちっと待ってろ。
[穴の底の彼女にそう声をかけると、近くにある適度な太さの木に近づく。
手持ちのバッグパックからロープを取り出すとそれを木に括りつけて解けないようきっちり結びつけると、結んでいないほうのロープの先を穴の底に投げ入れて]
おい、登れるか?
[エルフの女に一度声をかける。
登れなさそうだ、と判断すると、しゃーねーなとぼそっと呟いてからロープを身体に巻きつけてひょいと穴の底に]
そら、こっちこい。
しっかりつかまってろ。
[手招きでこちらに呼び寄せて背中につかまるよう声をかける。
指示に従ってくれたなら、そのままひょいと土壁を登って地上まで上がっていく]