― 回想/遭難時 ―[空をも覆う暴風は頑なに他の侵入を拒み、シメオン達が乗る飛行船に容赦なく襲い掛かった]くっそ、舵は利かねぇ、計器もぶっ飛んでやがる!動力はどうなった!?「駄目です、持って数分!」ちっ![改良の必要あり、なんて言葉が頭を過ぎったのは一瞬。意識は直ぐに次の対策へと転じる]可能な限り突破方向に舵を切れ!他の奴らはパラシュート装着!!少しでも風が切れたらきっとこの船は落ちる。風が切れるのを見計らって外に出るんだ!