……知ってますよぉ。だっておねーさん、ずーっと見てましたからねぇ。貴方の事。ほんと……、信じられないくらい、色々と変わりましたねぇ。時代も、ヴィスマルクも、……。[あれから、と切り出した彼の話に(>>10)、私は頷き、相槌を打ちます。彼に届く事がないと知っていても。五十年以上の間にすっかり習慣となった独り言を止める事は出来ませんでした。]