[もしメルが生きていて、再び会えた時に。何もかもが元通りだなんて都合の良いことを思っていたわけでは、なかったが] 違うのは、お互い様……、 ……だったら、良かったんだけどね。[生温く流れる風に消えそうな声で、呟いた。共にいた頃の空気が、言葉が、温度が。今も、昨日の事のように思い出せてしまう自分と。ヒンメルは死んだと語る声]