[ふと、聞きなれた声が聞こえて振り返る。その赤い燃えるような髪が熱気の籠った処理施設で爛々と輝くのを綺麗だとただ見つめていた。かけよる先をぼんやりと見つめる。あぁ、そうか、と笑ってそちらに近づき] 早く運ばないと君も燃えるぞ [その声の軽さは出会ったものの頃に近く、またその足でしっかりと男はたっていた。それから起きろと言わんばかりにレトの頭を叩いて] 図書館の本全部燃やしてやるぞ、起きろレト。