( これまで、か─── ) …──── せえええいッ!!!![クロイツを弾き飛ばさんと、槍が一際大きく弧を描いた。ぶぅんと空を切るその動作は、攻撃の為というより間合いを取るため。そうして出来たその隙に、 ───── ピイィ───!高い音ひとつ。男が胸元から取り出した遊牧民の笛は過たず音を響かせ、続き、砦に鐘が打ち鳴らされた。ひとつ、ふたつ───…撤退を知らせる、退き鐘>>2:190である。]