[自分の汚した洗濯物の他、誰かの使ったタオルやら、誰かの服も勝手にいっしょくたに洗ってしまう。
各々自分たちで片付けていたとしても、人数が人数なだけに、寄せ集めればなかなかの量になってやりがいがあった。
洗い終えた洗濯物を干しに、日当たりのいい場所を探す。
木と木の合間にロープを渡して、皺を伸ばして広げた洗濯物をつるした。
近場の森の中に、色とりどりの洗濯物が連なって吊るされた様は、万国旗みたいでちょっぴり愉しく賑やかな景色のできあがりだ。
洗剤の良い匂いが風に揺られてふんわり漂う。
うっかり眠ってしまって忘れてはいけないから、夕方になる前に、自分が忘れて居たら取り込んでおいてくれるよう、見掛けた誰かに頼んでおいた]