[そんな揶揄もわずかな刹那。
ここまま帰ることを望まない、という言葉>>30にく、と楽し気な笑い声が落ちる]
……ほう、そうかい。
[首を獲って帰る、という宣。
死ぬためにではなく、勝つために戦う、という意志。
ならば、それに応えるのが男の流儀]
その心意気や良し……
[雄叫びに返し、かち上げられた槍の穂先を、横一線に振るった槍で打ち払う。
振り切った槍をくるり、回して返した後、馬をわずかに下げてその背から飛び降りた。
周囲の兵は、対峙に手出しはしない。
ここで手出しをしたら後が怖いと知るからこそ、彼らが意識を向けるのは若者と共にかけてきた精鋭兵。*]