っ…は、 ぁ["それ"を自覚した時に、溢れたのは息でした。それはやがてゆがんで、引き攣れて、声になって、嗄れてかすれた笑い声になりました。引きしぼるように笑い続けたあと、ぷつりと。音がたえて、あとは物音一つ立てず死んだように呆然としていたのでしたか。――…次にこきょうから遥かな遠方の地でじぶんを取り戻すまで、音という音が消失したじょうたいでわたしはそこにいたのです。*]