― 水軍旗艦『八幡』・甲板 ―[己の声に応じて目の前に現れたフィオン>>13に頷きを一つ。他の護衛とのやり取りを聞き、同じ判断をしたことに口端を持ち上げた]フィオンの言う通りだ。この霧、何か普通とは異なるように思う。[そも、霧の発生過程からしておかしい。このように唐突なものは、少なくとも自然のものではあるまい]