― 集会場 ―
いいえ。
声を掛けてくれてありがとう。
[寡黙な彼>>28が見せてくれた気遣いに、有難さと同時に少しばかりの驚きも感じていた。
幼くして木こり夫婦に引き取られ、その養母も亡くした彼を勝手に心配していたけれど、彼には年相応以上にしっかりとした一面があるようだった。
泣いてばかりもいられないと、自分を奮い立たせる]
ええ、きっとそうよね。
[早とちりの可能性の方を、まだ信じていたい。
それはそれとして、話を聞くことに否やはなかったから、イェンスと共に広間へと戻ることにした]