─0日目・AM11:15・ラウンジ─
まぁ直らないならそれはそれで構いませんよ、合宿が終わるまでに返して貰えたらいいんでパズル感覚で楽しんじゃってください。
[物欲がないのかさらりと告げる。握り返された手へと視線を落とすと穏やかな微笑みを浮かべて、そのまま古ぼけた懐中時計を彼>>15に託した]
…それじゃあ、また会いましょうね、レトさん。
[ひらりと軽く手を振り、彼>>15の元から離れ、再び地図とにらめっこしながら宿舎内の探索を再会した。
…それにしても士官といっても様々な種類な人間がいるものなのかと感心する。どれだけ自分の見てきた世界が狭かったか、少し話しただけでも理解できる。嘗て兄に言われた『世間知らずな甘ちゃん』だという言葉が嫌という程頭に響く。
──今回の合宿でそういった面も成長していけるように頑張ろう。
心の中で決意したように呟き、意気揚々と目的地とは正反対の場所へと歩き出していくのだった。*]