しかし──目の前の宝は 是非とも飾り立ててみたいものよのう? 元々の美しさと価値を 我は十分思い知らされておるが、 飾り立てればどこまで美しくなるか、 それも実に興味深い。 まずは、手始めに 装身具とドレスの仕立てから考えようか。[クックックと愉しげに笑う姿がどう映ろうとも構わず「宝石が何が似合うであろうか」「貴様が欲しいものは何だってやるぞ?」と悪戯を企む子供のようにアイリの耳元で話しかける。]