─渓谷─[草木を掻き分ける。湿った土の感覚に首を傾げた、瞬間。勢いを増した禍々しい色の光に視界を奪われる。咄嗟に鞘から剣を抜いて構えていれば、鉄の錆びた臭い>>22目を見張らせたのは一瞬。木の幹の空洞を見つければコンスタンツェを誘導させて、身を隠す。] ………せめて鳥にすればいいのに。[餌を貪る悪食の様子に命に別状はないらしい。なんてことない、いつものことだ。だが、相手の提案>>22にはわかりやすく目くじらを立てた。]